大分県自殺対策講演会が無事終わりました
令和4年度第2回大分県自殺対策講演会が盛況のうちに、無事終わりました。好天にも恵まれ、多くの方にご参加頂き、有難うございました。
齋藤建児先生は、高齢者が社会的孤立をしないため、サポートを求めることは必要だが、それ以上に自らが進んで主体的に参加できる居場所を求めるべきであり、それがひいては健康を保つ秘訣にもなると話されました。そして高齢者の個々の思いを紡いで一つの場を作り上げる、あるいはネットワークに発展させるコミュニティ・ソーシャルワーカーの養成が重要とのことです。
基調講演の髙橋聡美先生は、虐待や貧困等問題を抱えている家庭の子どもたちだけではなく、すべての子どもたちに危機があり、日頃の悩みへの対応が自殺予防につながる、心の傷も小さいほど治りが早い、と指摘されました。子どものうちからSOSを出すスキルの出し方を学んでおくこと、大人たちもそのSOSを受容するスキルをもつことが必要であり、家庭、学校だけでなく、地域全体がセーフティーネットとなるべく、居心地の良い居場所づくりが重要とのことでした。
結局は、老いも若きもみんなにとって「住み心地のいい地域」をつくることがキーポイントなんですね。あなたの地域はあなたにとって居心地のよい場所になっていますか?