大分いのちの電話の歴史
1986年(昭和61年)7月19日に、全国で26番目、九州では5番目のセンターとして開局しました。それ以来、なかなか難しいのですが、年中無休の24時間体制で相談活動をなんとか続けています。今年の7月で37年目に突入しました。
2022年度大分いのちの電話の活動
1日当たりの相談件数の平均は、初年度の24.0件から年々増え続け、2005年までは50件前後にまで達しました。最近は相談員の減少に伴って相談件数も減少傾向にあり、2023年は25.9件でした。その中で「自殺にふれた電話」は、889件でした。これは全相談件数にの9.4%にあたります。コロナはようやく5類に移行しましたが、22年度は428件で、相談件数は徐々に減少しつつあります。。
2022年1年間(1月~12月)の受信状況は以下の通りです。
○相談件数……………………… 9,453件(男性54.5%・女性45.5%)
○自殺にふれた相談件数……… 889件(男性49.3%・女性50.7%)
○電話相談員実働数(年間平均)… 129名
相談内容として男女ともにもっとも多いのは、例年変わらず、「人生についての悩み」です。「ひとり暮らしでさびしく不安」「孤独で話し相手がほしい」「コロナ禍で穂と都の付き合い方が変わってしまった」といった孤独を訴える内容や、「生きているのが辛い」「どう生きればいいのか分からない」「いま一歩前に踏み出せない」など生き方に関する相談が目立ちます。
「人生についての悩み」に次いで男女ともに多いのが「精神についての悩み」で、闘病中の方からの相談も多く、見通しの立たない現状にたいする絶望感、焦燥感が伺えます。
自殺志向の相談者は、他のことに心を向けるゆとりがなくなっている場合が多く、「死にたい」と思う一方で「苦しいけれど生きたい」という、相反する交錯した気持ちが伝わってきます。そうした思いを相談員が心に寄り添って聴かせていただくことで、少しずつ相談者にゆとりが生まれることを願っています。
コロナ関連の相談では、感染そのものに関すること以外に、生活環境の変化、心身の不調、業績不信等、コロナによる影響を憂える相談が多くなっています。
また、厚生労働省の補助事業の一環として行っている自殺予防の「フリーダイヤル相談」(※)にも毎月参加しています。2022年1月から12月までのフリーダイヤルで受けた電話相談件数は685件(男性358件、女性327件)、うち自殺志向の件数は112件でした。
※「フリーダイヤル相談」について
2000年より厚生労働省の補助を受け、日本いのちの電話連盟が、自殺防止事業として2007年9月より、毎月10日の8時から翌11日8時までの24時間実施しています。
また、新しく「毎日のフリーダイヤル相談」(16:00~21:00)も実施していますが、大分いのちの電話は、それには参加していません。
new 2022年度事業報告、2023年度事業計画はコチラをご覧ください。
過去の事業報告、事業計画(2018-19年度、2019-20年度、2020-21年度、2021‐22年度)はコチラをご覧ください。
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